夫のフェリクスは、妻のアルテシアではなく病弱な幼馴染プリシラを愛している。
そのためアルテシアは、政略結婚で嫁いだ夫フェリクスから当て付けのように冷遇されていた。
質素な部屋に追いやられ、使用人からも軽んじられ、社交の場では自分ではなく幼馴染をエスコートされる日々。
それでも夫フェリクスを愛そうと努めてきたが、そんなある日、彼から告げられる。
「幼馴染のプリシラをこの屋敷で療養させたい。君には彼女の世話をしてほしい」
そしてショックのあまり、アルテシアは前世の記憶を思い出した。
ここは少女小説の世界。
自分はどれだけ夫から冷遇されても健気に尽くし、最後には溺愛されるドアマット系ヒロインだ。
………しかし
(……………いや、許せるわけなくない?)
最終的にはアルテシアの愛が通じ、フェリクスからの溺愛生活が始まるというハッピーエンドで終わるが、これまで彼にされてきた所業を思い出し「こんな男愛せるわけなくない?」と考えを改める。
彼にされた屈辱も冷遇も、なかったことには決してさせない。
自分を冷遇したフェリクスに病弱な幼馴染。そして嫌がらせをしてきたメイド達に復讐する話です。