幼い頃に両親を亡くし、伯爵である伯父に引き取られた私。使用人として働くうちに、日本で暮らしていた前世の記憶が蘇りました。
伯父の命により、呪われた辺境伯として知られるゼイン領領主のもとへ嫁ぎますが、初対面で悪女と罵られ、伯父の娘と勘違いされていることに気づきます。
釈明の場は与えられず、冷遇され、帰ることもできないまま使用人に紛れて働くことにしました。洗濯に勤しんでいる私に話しかけてくるのは、おそらく辺境伯の血縁だと思われる貴族の男です。彼が話す辺境伯の「呪い」に疑問を抱き、前世の知識を活かしながら考察するうちに、3つの死に関する真相が明らかとなり――。
非本格派ミステリー、こっそり連載。★一部に人が死ぬ描写があります★