「ただの友達同士なんだから、エドガーと二人きりで街に出掛けても良いわよね?」
そう言い放つ騎士科の令嬢ミーシャ・ホワイトに気弱なクラリスはいつも口籠ってしまう。
常日頃からクラリスの婚約者と「男友達みたいなものだから」と言って仲睦まじくするミーシャにいつも気が引けていたのだ。
「私もクラリスみたいに繊細で可愛い女の子だったら良かったんだけどなあ」
「そういうところが男の子達に面白がられちゃうんだけど、それはそれで失礼よね?」
「あーあ、私もクラリスみたいな性格だったら女の子達ともうまくやっていけたんだけどなあ」
しかしそんな折に気弱な令嬢クラリスは前世の記憶を思い出し、ミーシャの行動にふと思う。
(…………これ、マウントってやつじゃない?)
前世の記憶を思い出した瞬間、ミーシャが婚約者のいる男子生徒に擦り寄る自サバ系令嬢だと認識したクラリスは「二人きりで街に出掛けても良いか」と呑気に聞いてくるミーシャにはっきりと言う。
「どう考えても良いわけねえだろ」
自サバ系騎士科令嬢を(実は剣術の達人である)気弱令嬢クラリスが決闘にて分からせる話です。
※タイトルを変更しました。
旧タイトル「男友達みたいなものだから?
〜婚約者とイチャつく騎士系令嬢を物理で返り討ちにします〜」