一度として会う事もなく結婚式を迎えたマリーベル。
初めて婚約者と会うのが結婚式だったなんてよくある事だった。
「君は誰だ?」
結婚式の場で相手の子息、ジェイクが言い出した。
それが姉の不倫が明るみになる始まりだった。
当初はフランベルが『ほんの少しの味見』で不倫しただけに過ぎなかったが、フランベルの捕縛を切っ掛けに隠されていた事実が徐々に明らかになっていく。
十年前の学園での不貞行為の横行、断罪事件、前の王太子の婚約者の追放、隣国との関係悪化……。
フランベルの過去に触れていく事になるマリーベルは、それらの事件が全て『妖精の取り替え子』とされたフランベルに繋がっている事に気が付く。
フランベルは犯人か、周囲に利用された被害者か。
フランベルは『姉』か、取り替えられた『妖精』か。
ダリアの向こうにいた姉を信じ続けたマリーベルが辿り着く真実は、フランベルの身勝手な愛だけだった。
※注意!第一話で主人公は殴り殺されかけます。
ファンタジー要素は少なめです。
その後もストーリー上、色々ありますので、ご注意下さい。
・番外編は本編終了後の物語。
妖精は去って行った。
ありふれた日常を送る中、フランベルの事件の事など誰にとっても過去になろうとしていた。
そんな時、
「シラード伯爵家がとうとう破産したとお聞きになりました?」
至極ありふれた話の筈だった。
ありふれて、直ぐに忘れ去られてしまう出来事にも関わらず、それはフランベルの物語の裏側が暴かれる切っ掛けとなった。
これはフランベルの物語の土台にさせられた、もう一人の妖精の物語。
『戦えなかった令嬢と、諦めた王子様』が結末を迎えた後のその先。
妖精は嘆きを好むが、笑い声も大好きなのだ。
※本編で解明されていない謎が明らかになります。
ただし、現実路線な謎解きの一方で、ファンタジー要素が出てきますので、そこだけご注意下さい。
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