「必ず殺してやる――『姫騎士』」
貧民街最強の剣士グレイ。彼はある日、国から派遣された最強の《姫騎士》と激突する。激戦を制したグレイであったが、姫騎士の悲しい真の姿に気付いてしまう。
彼女は英雄などではなかった。国に心を壊され、戦うことしか許されなかったただの少女だったのだ。
「だったら俺が救ってやる」
これは貧民街最強の剣士が、国の英雄を一人の少女に戻すまでの物語。
……のはずが、仮面を剥がされた彼女は、グレイのことが好きすぎて離れなくなってしまったようで!?
「グレイ、大好き」
――姫騎士の目は、グレイを見て妖しく光っていた。
これは王国の第三王女であり最強の騎士と謳われた少女と、貧民街最強の剣と呼ばれた青年の身分差恋愛ファンタジー!