戦争の続く王国。
辺境の村で暮らしていた少年エドリックは、徴募によって自身が望んでいないでも軍へ入隊することになる。
拒否も選択も許されないまま始まった軍での日々は、行軍と訓練、規律と沈黙の連続だった。
剣を振るう前に、従うことを覚え、仲間と同じ歩幅で動く身体を作られていく。
やがて仲間と一つの小隊として再編され、初めての実戦へ投入される。
勝利は得られた。だがその後に残ったのは歓声ではなく、沈黙と、確かに奪われた何かだった。
それでも彼らは砦へ戻り、再び命令を待つ。
これは、戦場に立つ前に、すでに兵士になってしまった者たちの物語。
冬を越えた先で、彼らは次の任務へと踏み出していく。