この俺、大道誠也(だいどうせいや)は幼稚園の頃から一緒だった幼馴染、三日月双葉(みかづきふたば)に恋心を抱いていた。かつては仲睦まじい関係だったが、高校生になるにつれて彼女はよそよそしくなり、俺たちの関係は疎遠となっていた。
そんなある日、双葉に校舎裏に呼び出され、なんと彼女の方から告白を受ける。
「私たちさ……付き合ってみない?」
ずっと嫌われていると思っていた俺だったが、それが杞憂だと知り、彼女からの告白を受けて晴れて恋仲……になどならなかった。
何故なら俺が告白を受け入れた直後、物陰から双葉の友人達が現れ、そしてこう口にしたからだ。
「罰ゲームとはいえきつかったっしょ?」
そう、双葉は罰ゲームで嘘告をしただけ。さらには俺を友人達への見世物としたのだ。
あまりの絶望に打ちひしがれ、涙すら零れ落ちる俺は見て、双葉たちは笑いながら侮蔑の言葉を浴びせてきた。
「いったいそこで何をしているの?」
崩れ落ちる俺の耳に飛び込んできたのは、凛とした美しい女性の声だった。
そこに立っていたのは、同じクラスであり、この学園の3代アイドルと呼ばれる1人、北條星良(ほうじょうせいら)だった。
双葉は悪びれることなく、罰ゲームで嘘告をした事実を述べ、それを聞いた彼女はとんでもない事を言い出した。
「それなら彼は私が貰っても問題ないよね?」
そう言った直後、俺の唇は彼女に奪われてしまっていた。
一方で、俺に嘘告をしたはずの双葉は焦りだし……。
これは初恋の〝幼馴染〟に絶望を与えられた俺が、再会した〝幼馴染〟と一緒に幸せになるストーリーだ。