謂れなき罪で裁かれ、挙句信頼していた友人に殺められる形で人生の最後を迎えてしまったレティシア・ロザート。
死んだはずが、全ての始まりである《七歳の誕生日》を翌日に控えた十三年前へと逆行していた。
女神の祝福が物を言う世界で、自分だけが【無能者】の烙印を押されれば誰だってグレるだろう。
一度目はヤケクソから来る間違った選択の連続で後悔しか残らない人生だった。
なら、予備知識を得た二度目の人生は、大人顔負けのこの口で全て蹴散らすなんてのもアリかもしれない。
密かに想っていた従者にも再会して、順風満帆。
――ところが、再会した最愛の従者の様子が控えめだった前世と比べてなんだかおかしい。
「僕を拾ってくれませんか?」