私は魔法少女である。
元々は三十代男性だった私が、夜勤中に怪しい生物に騙され、魔法少女に契約させられてしまった。
夜ごとに怪人を狩る私は、この世界が最大の脅威である怪人についてほとんど知らないことに気づいた。
敵について何も知らず、一時的な解決策しかとらない魔法省の態度と、正義を振りかざし邪魔をする魔法少女たちには本当にイライラする。
「誰も汚い仕事をしたがらないなら、私がやるしかない。」
拷問、解体、実験。法外魔法少女として認定された私は、今夜も怪人の悲鳴の中で、この世界の真実を求めている。
深煎りの魔法少女、ほろ苦い。そんな話。
※カクヨムでも投稿しています。
※2024/05/20修正作業が完成しました。話の順番とストーリーの内容を一部変更しました。どうぞご容赦ください。