魔女の中でも1、2を争うほどの魔力量を持つと言われる黄衣の魔女リリベル・アスコルト。
サルザス国で魔女リリベルの牢屋番をしていたヒューゴ(偽名)は、隣国オーフラに攻められ城が陥落したことを機に放浪の身となる。
魔女リリベルと共に行動することになったヒューゴだが、彼は剣の腕もからっきし駄目で魔法も全く使えない。
魔女リリベルはサルザス国で捕虜の身となっていた期間、兵士たちから数え切れないほどの暴力を受けていたが、ヒューゴだけが彼女を庇っていたことから彼に興味を持つようになった。
それからはヒューゴの一挙手一投足を観察し考察するのが趣味となり、彼を騎士として迎え入れて側に置こうとする。
成り行きではあるが魔女の騎士として働くことになったヒューゴが、魔女とともにあちこちを転々としながら成長する物語。