主人公、瀬野龍夜は、どこにでもいるごく普通の高校生だった。
ある日、異世界へと召喚された龍夜は、剣と魔法の世界で勇者として活躍する未来を夢見る。
けれど、現実は理想とは違っていた。
攻撃力も、魔力も、防御力も、適性もない。
何ひとつ特別な力を持たないまま、龍夜はこの世界で生きることになる。
そんな彼が出会ったのは、白い羽を持つ少女・ミユウ。
傷を隠して笑い、誰にも頼らず立とうとする彼女の姿に、龍夜の中で何かが変わっていく。
これは恋なのか。
それとも、ただ守りたいだけなのか。
答えもわからないまま、龍夜は剣を取る。
最強の勇者に選ばれたわけじゃない。
特別な力を授かったわけでもない。
それでも、彼女を守れる自分になりたかった。
ミユウと幼なじみのルゥとともに旅立った龍夜は、魔物や悪魔族との戦い、血で血を洗う争い、そして自分自身の弱さと向き合っていく。
大切な人の隣に立つために。
もう二度と、彼女をひとりで泣かせないために。
ただの高校生だった龍夜が、自らの意志で勇者になることを選ぶ、異世界恋愛ファンタジー。
※この作品には、俺TUEEE、無双、チート、追放系、ざまぁの要素は入っていません。勇者になり損ねた主人公が、自ら道を切り開き、強くなっていく成長譚です。テンポはやや遅め。お好みの方のみお読みください。