幾度と繰り返された輪廻の果てに、魂の成長限界を迎えた英雄達の目の前に神への道が開かれた。だが、とある世界の神様が、そこに待ったをかけた。
「荒ぶる魂のままじゃ、どう足掻いても君達は羅刹、修羅、はたまた鬼神にしかなれないよ。まっさらな魂に付いて、一度くらいは穏やかな人生を過ごしてみてはどうだい?」
これは元勇者たる三人の魂の兄弟達が守護霊として、一人の少女の人生を時に生暖かく見守ったり、時にやり過ぎなまでに色々介入したりする物語。
「呪術に、剣術に、魔術……殺しの技術だけに特化し過ぎた君達が、いくら頑張ったとしても、きっと殺伐とした結果にしかならないだろうけど」
余計なお世話だ、バーロー!