六歳の頃、両親が魔物に殺され、村はずれに住む魔法使いに養われた。
魔法は怖いものだと教わったけれど、魔法使いは魔法の素晴らしさを教えてくれた。
本を読んで学ぶ楽しさ、魔法が形になった時の喜び。魔法は私の人生を素晴らしいものに変えてくれた、素敵な力だった。
夢中で魔法を学んでいたら、魔法使いが亡くなった。それでも私は、魔法を止めなかった。
そうして、十二歳の誕生日。一つの知らせが私の運命を変えた。
亡くなった魔法使いが「王立グランセリア魔法学園の試験を受けなさい」という伝言を残していたのだ。
私は亡き魔法使いとの約束を果たすために、王都ギゼッセルへと向かった。
ただ試験を受けるだけ、私はその時はそう思っていた。
だけど、王都ギゼッセルで待ち受けていたのは――私の人生を変える出会いと結果だった。
田舎で眠っていた才能が都会で認知されようとしていた。