【第4回HJ小説大賞・二次選考突破作品】
『――この世界を、踏みにじらないこと』
死んだ女子高生、飯田春子が転生したのは、とある世界の魔界だった。そこで出会った魔王を名乗る少女は、春子に「転生勇者による災害」の存在を告げる。
地球から転生してきた勇者なるチート――ずるいくらい強い存在たち。彼ら彼女らは時に世界へ不利益をもたらすという。「あなたはその対抗召喚として呼び出されたの」
「私が?」、とまどう春子であったが、魔界ですごすうちにその考えかたはおおきく変わっていって……。
1年ののち、彼女は『白樺の魔女』との異名を持つまでに成長する。
そして世界を傷つけた勇者に対し、魔女らしく呪詛を放つのだ。
「あなたみたいな勇者がいるから、本物の勇者が迷惑するんだよ」、と。
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※本作は法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません
※挿絵は木沢広人様(無断転載禁止)