我が家に住み着いているのは妖精の如き美少女、通称エリちゃん。我が妹。持ち前の美貌と不遜かつ繊細な性格によって見事に現実世界からハブられてしまった彼女は今日も元気に不登校。何もかも与えられているというのに何もしない。そんな妹の事を僕は嫌いだった。しかしそんな生活も両親の出張と共に変わり始める。きっかけは一本の電話。『その子、バーチャルアイドルなの』と、母から告げられた非現実的な一言。そして社会性の無いエリちゃんにつきあう形で彼女の仕事について知っていき、徐々に嫌いだった妹を見直していくのだが。
――ええ、ええ、この愚妹を立派な社会人にしてみますとも!