気がついたら異世界だった。
家で掃除してただけなのに、何がどうしてこうなったんだ。
“保護対象”として拾われた双子の俺たちは、戦う力も使命も持っていない。
頼れるのは異世界人としてのステータスだけ。
ちなみに職業、俺は料理人、華蓮は錬金術師。
さすがに地味すぎるって……。
俺らが勇者になって世界を救う?
ないないないない、あるわけない。
あるのは双子の妹・華蓮の冷たい視線だけ。
「兄さん、現実を見なさいよ……」
いやいや、異世界って言ってんだろ!
剣も魔法もないけど、腹は減るし、夜は寝たい。
これは戦えない双子が、生活力で異世界を生き抜く話。
──たぶん、世界は救わない……はず!