異世界に転生した伯爵令嬢は、なぜか死者の声を聞く力を持っていた。
「本日はようこそいらっしゃいました。私は降霊術師のレイラです」
王都の高級ホテル、その薄暗い一室。
体のラインに沿った黒いドレスを纏い、濃いメイクを施した上でフェイスベールを付けた『降霊術師レイラ』が艶然と佇む。
消えた家宝の行方、殺人事件の真相、届かなかった想い――真実を求める依頼人たちがレイラの元に訪れる。
だが死者は真実の全てを語るとは限らない。
見ていないことは語れないし、隠したいことは話そうとしない。
だからレイラは、死者の声と生者の声をつなぎ合わせ、まだ語られていない真実を導き出す。
真実は時に優しく、離れていた家族の絆を結び直す。
真実は時に厳しく、誰かの罪を白日の下に晒す。
レイラは静かに死者の声に耳を傾ける。
死者の願いを叶えるために。
そして残された人の止まった時間を、また動かすために。
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連作短編です。
ストーリーの都合上、感想にて結末に触れられてしまうのを避けるため、感想欄は閉じています。
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