【第11回オーバーラップWEB小説大賞受賞】書籍化します。
世界にダンジョンが出現し、人類が「ダンジョンシステムによる補正」で手軽に強さを手に入れる時代。
その中でただ一人、己の肉体と技のみで戦う『完全手動(フルマニュアル)』を10年間貫き通したおじさん・湊啓介(32歳)。
「男は黙ってマニュアルだろ。オートマなんて軟弱な機能に頼れるか」
時代遅れと嗤われながらも、泥臭くダンジョンに潜り続けたある日。彼の異常な戦闘ログを見たシステム管理AIは、ついに匙を投げた。
『対象のアバターログを確認。システム補正の使用が長期間確認されていません』
『警告:対象の生体データが規定値を大幅に超過。毒素耐性レベル:MAX』
『推奨:アバターによる保護は不要。凍結プロトコル【自律進化】が最適と判断』
システムからの補助を拒み続けた結果、おじさんの肉体はいつの間にか生物の限界を突破していた!
ドラゴンの鱗より硬い皮膚と、理不尽な魔法すらねじ伏せる圧倒的な物理攻撃力。
「よし、今日も帰って美味いビールを飲むか」
これは、異常すぎてシステムに見放された最強のおじさんが、毒舌なサポートAIと共に、ダンジョンの深層も傲慢な探索者たちも、すべてを圧倒していく痛快アクション。