其は神祖の妖精王…神々の一柱にして…世界の…
そんな言葉だけが脳裏に残ってる。記憶喪失中の異世界転生者、それがわたし、妖精騎士のアイギス。他に覚えてるのは自分が元々はとあるMMORPGのプレイヤーキャラクターであった事。いきなり見ず知らずの異世界に放り出され、最初こそ戸惑ったものの、結構普通に冒険者稼業に精を出し、普通に暮らしてたりする。所違えど住めば都、慣れである慣れ。
――が、どうもわたしが神祖の妖精王という昔いた神さまらしくって、魔女王や天使王という別の異世界からやって来た連中に狙われてるらしい。そんな記憶ないんだけど。――この物語は妖精騎士アイギスさんの冒険のお話し。そして、星幽界から帰還した神祖の妖精王の物語。ほのぼのダークファンタジー。
(アイギス「そのジャンルは両立するのか……?」)