「婚約を破棄してほしい」
王太子ローゼンと誰もが羨むほど仲睦まじく過ごしていたアリシア。しかし結婚式の翌朝、彼女は理由も告げられないまま婚約破棄同然の離縁を言い渡され、王宮を追われてしまう。
失意のまま辺境の村へ辿り着いたアリシアは、そこで一人の息子・エドガーを出産。村人たちに支えられながら、薬師として穏やかな日々を送っていた。
それから四年後。王となったローゼンが、流行病の視察のため辺境を訪れる。そして、そこで初めてアリシアと幼いエドガーに再会するのだった。
「ようやく君を見つけた」
突然王宮へ連れ戻されたアリシアを待っていたのは、「君は今でも俺の妻だ」という信じられない言葉だった。