ブラック企業で心身をすり減らした元社畜は、並行世界の地球軌道上に浮かぶ完全ステルス要塞〈サイト・アオ〉で目を覚ました。
彼の新たな肉体は、銀河帝国の最高権力者のスペアとして培養された完全無欠のクローン「ティアナ・レグリア」。神のごとき超能力と超絶テクノロジーを行使し、広大な銀河での大冒険すら早々に「クリア」してしまった彼は決意する。
「宇宙の覇権とか面倒くさい。これからは絶対安全な軌道上から、地球の新作ゲームと推しアニメを満喫する最高の隠居生活を送ろう」と。
しかし、彼が眼下に見下ろす地球は、決して平和な星ではなかった。そこは、太古の異星文明が置いていった「滅亡級のオーバーテクノロジー」が無数に眠る、宇宙の危険なゴミ捨て場だったのだ。
ティアナが特大ソファに沈み、ポテチ片手にネトゲを周回している足元で、未熟な人類たちはその「ゴミ」を神の遺産と勘違いし、命懸けの火遊びを繰り広げていく。
安全装置の壊れた異星の旧式歩兵銃(ポンコツ)を「神の雷霆」と崇めて自爆を繰り返す裏社会のならず者たち。
そのガラクタを死闘の末に回収し、米国の軍事覇権を盤石にしようと胃に穴を開けながら暗躍する超法規的秘密組織〈セレスティアル・ウォッチ〉。
かつて自滅した異星文明の危険な教材端末を「宇宙の真理」と信じて起動させ、ヨーロッパ全土を紫のオーロラで覆い尽くし、全人類の精神を強制アップデートしようとする特権階級のカルト結社。
そして、世界を呑み込む未知の脅威から自国民を守るため、全人類の記憶が眠る「出雲の深淵」を封印し、巨大な知性体が眠る「与那国の海底」へと決死の調査部隊を送り込む日本政府――。
地上の超大国やエリートたちが、圧倒的な情報格差の中で右往左往し、破滅と進化の瀬戸際で壮絶な群像劇を繰り広げる中。
「彼らがどう転ぶか見守るのも最高のエンタメだ。でも、僕の推しアニメの放送に影響が出たら、ちょっとだけちょっかいを出させてもらうよ?」
主人公の命は絶対安全! 圧倒的強者の気まぐれな干渉が、世界の運命を密かに回していく。スケール過剰なSF群像劇と、最強主人公の気楽な観測者ライフが交差する、究極の勘違い・すれ違いエンターテインメント!
群像劇, チート, 転生, AI利用, 観測者, SF
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