生まれつき病弱だった少女は、叶えられなかった“夢”を胸に静かにこの世を去った――
それでも想いは消えず、異世界で新たな人生を授かる。
目覚めた先は、魔法が当たり前のように存在するノルディア王国。
名門・エルステリア侯爵家の令嬢「シオン」として生まれ変わった彼女は、再び夢を追うことを決意する。
だがその手に宿っていたのは、炎でも雷でも癒しでもない――
“歌”によって奇跡を起こす、不思議な力だった。
詠唱も、魔法陣も必要とせず、歌に想いを乗せたときだけ光るその力。
他の子どもたちとは違う、けれど確かに魔法と呼べる力。
しかしそれは、学院に入るまでは誰にも明かされることはなかった。
王立セレナリア学院への入学を機に、シオンの静かな日々は動き出す。
初めての友達、初めての挫折、そして初めての“共鳴”。
やがてその歌は、癒しとなり、希望となり、やがて“ステージ魔法”という新たな名を与えられる。
貴族社会の偏見、王宮や教会の監視――
数々の困難が待ち受ける中で、それでも彼女は歌い続ける。
誰かの心に届くことを信じて、自分だけの夢を抱きながら。
これは、“歌の魔法”を武器に、
異世界で“アイドル”という存在を根づかせていく少女の物語。
希望を灯し、夢を奏でる――
そんな彼女の歌が、やがて世界を変えていく。
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