曲なく詞が有り、溶けてなくなれ。
腐敗した脳=醜い詞
A +僕の個
並びに、無意味。
「銃と麻薬を持ってこい」
明くる朝、僕は三途の川を渡り、
通行証に抹茶ラテを渡すのだ。
「そんな事はいけませんわ」
明くる朝、常識人の女がチーズを頭に巻きつけ、
呟いた彼等の頬を殴る。
「なら、僕が歌詞を書きましょうか?」
明くる朝、ベットから出れない社会のペットが、
僕の口を借りて申し立てた。
「それが可能なら苦労しないけど」
明くる朝、日本人と思われる淑女に、
電動ドリルで砂に文字を描かれた。
「金を儲ける為ならモラルなど要らん」
明くる朝、僕は煉獄で蘭学を学び、
荒れ狂う自己を宥める。
「そんな事、赦されませんわ」
明くる朝、裸体の妊婦は、
巨大な天使の輪っかを携えた。
「僕の歌詞は模倣であり、キメラであり、もう出され尽くされた表現の一つです」
明くる朝、詐欺事件の罪人として、
舌を抜かれる僕はスマホを隠し持つ。
「死ねれば苦労はしないけど」
明くる朝、外国人だと思われる少女に、
永遠なる粘りを強められた。
「なら、はたして、個亡き人格を尊ぶ術は……」
「塵芥を産み出す僕を許してくれないか」
「おぉ、神よ。」
R15, 現代, 日常, 作詞