「家のこと、お願いね」
母の遺言を胸に、私は家の裏側を支えてきた。
けれど、父も兄も姉も、それを「私の役目」だと思っている。
誰も感謝しない。
けれど、止めれば家は回らない。
それは本当に、「家族」の役目なのだろうか。
ある夜会での出会いをきっかけに、
私は初めて、自分の人生を考え始める。
――都合のいい私を、辞めるために。
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