どうして人は香りでお腹いっぱいにならないのだろう?
町の片隅にある人気レストランの上階に、人気のない小さな香水店がある。
いつもお腹を空かせている調香師コレットが、一日じゅう、のたりのたりと営んでいる。そんな彼女は、実のところ駆け出し魔女でもある。
魔女といっても正体を隠さねばならない昨今、ほとんど引き篭もり生活みたいなもの。それでも、レストランでたまに美味しいご飯を食べ、貯蓄を気にしながら大好きな香料をツケ払いする日々に、結構、満足していたのだけれど。
店にはときおり、生きることに悩みを抱えた客がやってくる。
コレットは魔女として、調香師として、その人のためだけの魔法の香りを手渡すことを始める。
香水で人生は変わらないけれど、ほんの少しだけ心を前に進ませてくれることもある。
悩める人々と、腹ペコ魔女の、優しさと不思議の香る日常ファンタジー。
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