漆黒の魔女たちの成長譚。
時は1987年頃、主な舞台はアフリカ南部のとある国、S国。そこでキャンプ暮らしの日々を送っている日本人の父と、北欧N国の母の間に生まれたハーフの女の子、マコトが主人公。漆黒の由来、そして育まれ、覚醒する力が描かれる。
のちに知りあい、とある事情から一緒に暮らし始めた女の子イルとその母ケインの5人で、いくつかの降りかかるトラブルとともに運命を紡ぎ始める。
漆黒の由来。それは遙か遠い昔のお話。北欧の魔女と、日出ずる東の果てのとある武人が導かれるように出会い交わる。血脈の抱擁、血が血を高め合い、太古の昔に眠る力を呼び起こすその結晶たる赤子を授かり、漆黒の魔女の伝説が幕を開ける。
それから幾星霜もの時を経た現代、途絶えたとされる武人の血統は時代の片隅で脈々と受け継がれていた。遥か南方の彼の地にて、その末裔であるジンと、漆黒の魔女の直系子孫であるソフィアが運命の邂逅を果たす。経た年月だけ薄まる漆黒の血筋。しかし鼓動が重なり共鳴し、互いに求め結ばれたとき、血は血を精錬しどこまでも透き通る。力の源は研ぎ澄まされ、かつての力さえ遥かに凌駕するその結晶たる赤子がジンとソフィアの間に授かったマコトだ。
マコトの小学校入学を契機に日本へ移り住むための航空便搭乗中、想像を絶する幾多のトラブルが降りかかる。
その都度、徐々に覚醒を果たすが、まだまだその多くを眠らせる幼きマコトの魔力は、溢れ出すほどの膨大な魔力量にもかかわらず、清らか、かつ純度の高さゆえか、その小さな肢体に静かに凝縮しながら、飛躍するその時を待つように今はまだ静かに佇むばかりだ。
そして、いよいよマコトが入学、人を知り、世界を見つめ、ここから様々なものを巻き込みながら時代が動き出す。そんなマコトの精錬された濃密な魔力は、物理の常識を超えて何を描き出すのか。
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