風野カナタには好きな人がいた。
入学式の日の校庭。満開の桜の木の下で、風に揺れる綺麗な長い黒髪をした花崎ハル。初めての一目惚れだった。
たまに挨拶や談笑の輪に入っての会話をしながらも、直接彼女と話せず、それから月日が経ち、冬の季節。
ハルは他の男子と結ばれた。カナタが一目惚れをした長い黒髪は今や短くなっている。カナタの初恋は告白する前に失恋として終わった。
その後、カナタが高校二年生になった春。
放課後の校庭で。
あの桜の木の下で。
ハルは待っていた。
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