――実は女帝には、二人の御子が居た。だが兄にあたる御子は、宮廷内の陰謀に巻き込まれ、流産したと偽られた。
捨てられたその御子を拾ったのは、とある流浪の調香師。他人に成り済ます【香術】を使うという、裏の世界に生きる者だった。
御子はその調香師を師匠と慕い、ただの平民《飴玉》を名乗りながら生きていたが。飴玉が十二歳を超えたある日、師匠は何者かの手によって殺されてしまう。
犯人が被っていたのは、女帝直属の軍を意味する狐面。つまり母であるはずの女帝に、師匠を殺された……?
女帝への復讐を遂げるために、飴玉は再び宮廷へ戻る決意をした。宮廷専属の調香師、【宮廷香師】として。
だが次期煌帝である弟に気に入られてしまい、思うように復讐が進まず……?
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