妖精王クー・フーリンに、黒猫の姿をした王子が生まれた。
名を、ルー・フーリン。
下級妖精であるケット・シーの姿で生まれた彼は、王の正統な後継者である王太子になるべく、ドラゴン族とグリフォン族を和解させたり、人間界に、出没する妖魔を狩ったり、魔界から妖精界へ進出するべく斥候に来ていたサブナックとバルバトスらの悪魔と、邪竜リンドブルムを倒すべく共闘したりする――が、実はファザコンである黒猫王子が父親に愛されたいがためにがんばるお話。
悪魔や天使らも入り乱れて、妖精界ティル・ナ・ノーグは託宣の魔女グライアイの予言通り、滅びの道へ進むのか――また、長き神の不在は黒猫ルー・フーリンの呪いに関係があるのか。
チートな黒猫王子ルー・フーリンの愛と友情と呪いの冒険譚の始まり、始まり。
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