「昔、三人の女神に求婚をして殺された、愚かな男がおりました」
そんな昔話に語られる〝愚かな男〟は、百年後、公爵家の三男へと転生する。『テオドア』と名付けられた彼には、魔力がなかった。
貴族の家に生まれたからには、魔力は必須。
テオドアは幼い頃から、平民出身の第二夫人である母とともに迫害され、公爵家の敷地の隅に建つボロ小屋へ追いやられていた。
この世界には、『神』はいるが、『最高神』がいない。
遥か昔、最高神が消滅したとき、世界は大混乱に陥った。
ゆえに、神々は、自分たちが選び出した人間を〝依代〟とし、今は亡き最高神の権能を譲り渡すことによって、世界の均衡を保っていた。
〝依代〟は、選ばれれば大変な名誉だ。百年に一度、『光の女神』が選んだ五人の少年候補者が、〝依代〟の座を賭けて争う。
だが、〝依代〟候補に選ばれるには、魔力が必須。
魔力の無いテオドアには、関係の無い話だ。
――そのはずだったのに。
これは、「一族の恥」とまで言われて虐げられた転生公爵子息が、実力を見出されて成り上がり、各地で色んな女性(人外含む)とフラグを立てつつ世界を統べるまでの物語である。
※第四部連載中。隔日投稿。
※全四部(+α)になる予定。予定は変更される可能性があります。→全五部に変更されました(2024/7/30追記)。
※シリアスですが、話の重さは低〜中くらいです。
※カクヨム様にも投稿しています(タイトルに副題はついていません)。カクヨム様の方が数時間(1〜2時間)ほど先行です。
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