布士翠(ふし みどり)のもとに母から電話が来たのは、仕事を辞めてから一か月が経ったころだった。
「親愛コーポレーションさんからの依頼でね。布士家の人間と一緒に行ってほしい土地があるんだって。あんた、ヒマでしょう? 行ってきなさいよ」
強引に勧められたものの、翠は断るために親愛コーポレーションの副社長 石堂尊の元に行く。
石堂が言うには、「布士家の人間しか入れない禁足地がある」のだという。
共に行ってほしいというが、翠は力になれないと断る。
「ならばわたしは死ぬしかない。そしてわたしの次の石堂家の長男もね」
石堂の語る因縁というか半ば脅迫まがいの発言に、翠は渋々禁足地に同行することにしたのだが……。
ネトコン15, 女主人公, 現代, 職業もの, 異能者, 民俗学, 文芸部門
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