地味な司書官のエリアナは、国の厄災を予知する『本の声』を聞き、身分を隠して密かに国を守ってきた「番人」だった。 だが婚約者であるジュリアン王太子は、派手な奇跡を使う「新しい聖女」リリアナに入れあげ、エリアナを疎ましく思っていた。
「王都が崩壊します!」
エリアナが『声』に従い、国最大の危機を命がけで進言しても、王太子は「聖女への嫉妬か」とそれを一蹴 。 あろうことか、エリアナを「偽りの魔女」と断罪し、国外へ追放してしまう 。
すべてを失い、荒野で絶望する彼女の前に現れたのは、隣国ヴァイスの「氷の王子」セオドアだった 。
彼は、王都の誰もが「幻聴」と罵ったエリアナの能力を、「本物の叡智」「探していた至宝」だと瞬時に見抜く 。
「賢者として、我が国に(私に)招聘する。君の価値は、私が正しく使わせてもらう」
新天地で「本物の賢者」として迎えられたエリアナは、セオドアの(合理的で不器用な)庇護のもと、その能力を開花させていく。 一方、「本物の叡智」を失った故郷の王都は、エリアナが警告した、あの「崩壊の足音」が刻一刻と迫っていることに、まだ気づいていなかった――。
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