薬師ばかりの山村で魔法使いの母と魔法で動く人型魔道具ローゼスと一緒に暮らしていた魔道具師の少女、メイベル。
平和な日々の中、母アシュリーが魔法使い特有の病に見舞われる。
眠りに落ちる前、アシュリーは、ローゼスが実は北の宗教国家シャルティア生まれであり、その地の妖精から加護を得ていると明かした。
訳あってシャルティアから離れていたローゼスだが、どうも妖精からの加護が弱まっているのか機能不全に陥りかけているようだ、と。
メイベルは、眠りについた母に代わり、ローゼスの不調の原因を取り除くため、彼と共に村を出てシャルティアに向かう決心をする。
一方、魔法使いの国フェアノスティ王都でも、妖精の世界との境界線である『門』に異変が生じていた。異変の原因が北方の『門』にあると分かり、魔法使いの青年レッドを含む三人の調査員が選別され密かに王国を出発した。
金色の瞳の妖精王の伝承がある王国で生まれた二人が、薔薇色の瞳の創世神の国で巡り合う。
「ちょっと! 魔法は使わないでくださいって、言いましたよね!?」
「魔法を使ってこその魔法使いだろうが!」
「そんなこと言って、また倒れても知りませんからね!?」
それは『運命の出会い』──になるかもしれない、物語。
男主人公, 女主人公, 人外, 魔法, 身分差, 年の差, 妖精, 竜, 魔物, 人でないもの, 運命の出会い
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