永禄四年――「相模の獅子」と呼ばれた戦国大名・北条氏康は、十万を超える上杉軍を退け、勝利を掴んだ。
だがその後、居城・小田原城は家臣団と領民ごと、謎の光に包まれて異世界へ転移してしまう。
転移先は、魔法とドラゴンが支配する世界『テラ・ノヴァ』。
そこでは領主や騎士たちが重税と圧政で民を苦しめていた。
氏康には個人的なチート能力などない。
だが、彼には戦国乱世を生き抜いた「北条家の知恵」がある。
公平な検地で土地を与え、難民を味方につける。
味噌や醤油、酒などの食文化はエルフやドワーフを魅了し、固い絆を築く。
そして、長槍と鉄砲を操る軍勢は、魔法頼みの騎士団を戦術で打ち破る。
――魔法万能の常識を打ち砕くのは、戦国の「国づくり」。
掲げる旗は、民の安寧を第一とする『禄寿応穏』。
これは、異世界を相手に「民と共に笑う国」を築き上げていく、戦国大名・北条氏康の世直し物語である。
※本作はフィクションです。登場人物には史実を参考にした部分がありますが、物語の展開上、都合の良い解釈や設定変更を行っている箇所があります。時代考証が甘い部分もあるかもしれませんが、物語の世界としてお楽しみください。
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