革命は、ふたりで始まり、ひとりで終わる――
1955年、メキシコの酒場。祖国キューバを取り戻そうとする亡命弁護士フィデル・カストロは、喘息持ちのアルゼンチン人医師エルネスト・チェ・ゲバラと出会う。
相手は、ただの独裁者ではない。土地と砂糖、フルーツを握るアメリカ資本。首都ハバナの海岸をカジノとリゾートに変えたマフィア。そして、それを守るCIA。表では共和国、裏では帝国――その島を変えるため、二人は定員八人の老朽船に八十二人を乗せ、無謀すぎる帰還作戦に挑む。
奇跡の勝利でキューバ革命は成る。だが本当の戦いは、そこから始まった。ピッグス湾侵攻、キューバ危機、ケネディ暗殺、公民権運動、ベトナム戦争。超大国になる途中で内側から割れていくアメリカ。理想を国家として背負うカストロ。理想のために国境を越え続けるゲバラ。
さらに、来日したゲバラが見た戦後日本と、体制の違いを超えて続く日本との交流もまた、この時代の現実を映し出す。
酒場からジャングルへ。ハバナからワシントン、日本、ベトナム、そして世界へ。キューバ側・アメリカ側の両面から、現在と地続きの、正義でも悪でもない人間たちが歴史を動かした時代を描く近現代歴史オペラ。
※章ごとに視点人物と時代が動く構成のため、気になる章からでも読めます。
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