歴史の一次史料を漁るだけの、救いようのない引きこもりだった俺。孤独死の果てに目覚めたのは、1700年、清朝・康熙年間のマカオだった。
宣教師助手という底辺の立場で、俺が手にしたのは唯一の「知の避難所」――スマホ。 手回し発電機と鉛蓄電池を自作し、一日にわずか「一分」だけ起動するローカルAIを“補助輪”に、俺は港を流れる銀とモノの動きに隠された「地獄の予兆」を掴み取る。
「このままでは100年後、この国はアヘンに沈み、灰になる」
それを防ぐ手段は、最新兵器でも蒸気機関でもない。 港湾則例(SOP)、差別関税、相互監査、そして緻密な統計。 軍事技術をあえて「加速させない」ことで、欧州の軍需モデルを破綻させ、世界大戦も冷戦も起きない「進歩は遅いが、平和は長い世界」へと歴史を捻じ曲げる。
「速さは自分を救わなかった。……けど、この『遅さ』なら、誰かを守れる」
これは、歴史の塵だった男が、未来から消えゆくAIと共に、制度という網で巨大な悪(構造)を絡め取る、地味で、執念深く、そして最も鮮やかな内政改変の記録。
#転生, #内政, #歴史改変, #知略, #逆転劇, #マカオ, #清朝, #無双, #ざまぁ, #オーバースペック, #歴史オタク, #時代小説, #ガジェット, #戦争回避, #スマホ